読書記録☆LIFE SHIFT
こんにちは。
社労士開業を目指す、現在は専業主婦のおかんです。
緊急事態宣言でどこにも行けなかったGW
おかげさまで読書がはかどりました。
まずはLIFE SHIFT
説明するまでもないベストセラー本ですが、まだ読んでませんでした。
この著書が発売されたのは2016年11月。
もっと早く読めばよかったな、というのが一番感じたこと。
というのも、この著書で書かれている【人生は100年時代であり、3ステージ(教育⇒勤労⇒引退)の人生は崩壊する】ということは、私たち世代(おかんは35歳)にとってはもはや常識となっているんですよね。
私は物心ついた時にはバブルも崩壊し、社会人1年目でリーマンショック、その後東日本大震災、そしてコロナと、好景気が長く続かないことは身をもって経験していますし、時代を台頭する企業がかなり短いスパンで変化していることも見てきています。
そういった意味では、この本を読んだところで考え方を改める程の変化は得られないので、今現在絶対読むべきとは言い難い本かな、と。
それでも読む価値はもちろんありました。
このブログの以前の記事で書いた、【独立前にやるべき棚卸し】という記事の中で【資源の確認をしよう】というものがありました。
この『資源』とは自分の過去の経験や趣味、そして人間関係のことを指しますが、LIFE SHIFTの中でも【資産】として詳しく説明がありました。
家族、友人、高度なスキルと知識、肉体的・精神的な健康といった【無形の資産】が長寿化の恩恵を受ける上で非常に重要であることが書かれています。
ポイントとなるのが、働く上で求められるスキルと知識は変化していくということ。
一度高度なスキルを手に入れたとしても、10年もすれば時代遅れになる可能性が十分にあり、自分自身をアップデートしていかなければならないんですよね。
しかし新しいスキルや知識を習得するには、今自分が属する組織から時には離れることも必要。新しい時代には、社会人になってからの学び直しの機会を持つことが大切になります。
その上でもうひとつ重要なのが、パートナーとの関係性。
前時代的な夫婦関係(夫が外で働き、妻が家庭を守る)は取引的性格を持っていました。
しかし夫婦それぞれが仕事を持ち、しかも仕事を変えたり、変えるための準備期間を持つことが双方必要になる時代では、相手と深く関わろうという意思を持つことが大切です。
お互いを真の意味で信頼し、ともに人生を乗り越えるパートナーとして尊重しあえる関係性がより一層重要になるのです。
実際に私も、今夫に家計を支えてもらっていますが、将来開業する応援もしてくれているし、多少損してもいいからチャレンジしなよと背中を押してくれています。
私がチャレンジできるのは、家計を支えてくれる夫の存在があるからですが、開業して私が家計を支えられるだけの収入を持つことができれば、今度は夫が収入を減らしてでも将来に向けた準備をしたいとなった時に、快く応援することだってできます。
お互いに依存するのではなく、支えあえる関係性であれば、長い人生の中で変化を通じて自分をアップデートできますし、逆に言うとそういった関係性でなければ、長寿化時代にパートナーを持つメリットを見いだせないのかもしれません。
社労士的な観点では、企業にも大きな課題があり、これまでと全く異なる人事制度の改変、就業規則の見直しニーズが高まってくるのだろうなと思います。
100年時代では、従業員が人生で移行を経験しなくてはならないことを企業も理解し、そのための支援を提供できるかどうかが、良い人材を集める鍵になってくるのでしょう。
例をあげると
・一度会社を離れても戻って来ることができる制度
・休暇の与え方(従業員がリ・クリエーションできる時間の確保)
・新卒一括採用の見直し
・仕事と家庭の関係の変化を理解すること(男性の育休促進等)
・年功序列の廃止(マルチステージでは年齢と経験は比例しない)
そして、実験を容認・評価すること。
新しい状況に適応していくためには、指針にできるロールモデルが乏しいことが多く、
そのため人々は新しい試みを実験せざるを得ない。
これまでは大卒後すぐに就職し、職歴が途切れていないことが履歴書上で評価される実態がありました。
これからはそんな目線では本当に良い人材は確保できない。
将来への投資の期間として、主体的に選択した結果、履歴書に空白ができる可能性が多いにあります。
企業としては、応募者の履歴書に空白の期間があっても容認すること。むしろ、そこを興味を持って聞いてみると、素晴らしい経験が出てくるかもしれません。
この【主体的に選択する】ということが本当に大切で。
大学⇒就職⇒定年という一本道は、私たちの世代にはありえない。
豊かな老後を送りたければ、80代まで働くことができるスキルを身に着け、常に自分をアップデートすることが求められます。
そのためには、今の自分の持っている資産は減っていないか?10年後を見据えて行動しているか?と常に考えながら、何事も主体的に選択していかなければならないよ、と。
要約するとこのような中身の本でした。
今、自分が挑戦していることは間違いではない、むしろもっとスピードを上げて取り組むべきだと背中を教えてもらった気がします。
主体的に選択する