ブランク5年の専業主婦が社労士開業を目指すブログ

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読書記録☆FACTFULNESS

 

こんにちは。

社労士開業を目指す、現在は専業主婦のおかんです。

 

暇を持て余したGWに読んだ本2冊目は

こちらもベストセラーのFACTFULNESS

 

 
『10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』というのがサブタイトル
 
ページをめくると裏表紙にはカラーで世界保健チャートが描かれています。
世界保健チャートとは、世界各国の2017年の平均所得と平均寿命を世界地図のように表したもの。
チャートの上に行くほど健康で、右に行くほどお金持ちです。
 
参考までに、私の拙いマウスさばきで目安となる国名を書いてみました。(日本、アメリカ、シンガポール、中国、インド)
 
この表を見ただけでも、自分の思い込みと事実との間に乖離があることが分かります。
日本よりも右側(所得レベルが高い国)には、アメリカと並ぶぐらいの先進国ばかり入ってくるものだとばかり思っていました。
しかしチャートを見てみると、日本よりも所得レベルが高い国として、カタールルクセンブルクシンガポールクウェートアラブ首長国連邦サウジアラビア等中東の国が名を連ねています。
 また、平均寿命だけで見ると、ほとんどの国が70歳を超えていることも驚きでした。
 
 
更に、この本の冒頭では【世界の事実に関する13問のクイズ】が載せられています。
例えば下のような問題。
 
 
・現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
 A;20%  B;40%  C;60%
 
低所得層なんだからAかな?Bかもしれないけど、そんなにいるのかな?
低所得層って学校に通えない子が多いんじゃないかな?
 
私の頭の中はこんな感じで、結局Aを選びました。
しかし正解はCの60%
 
 
とても意外だったものがこちらのクイズ。
・世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるのでしょう?
 A;20%  B;50%  C;80%
 
日本ならCだけど、世界中ならAだろうな。ユニセフのCM見てたらそう思うのも無理はない。けれど正解はC
世界中の1歳児の8割が予防接種を受けているという事実。
 
 
私たち日本人は、所得レベルも平均寿命もとても高い国に住んでいます。
テレビやインターネットを自由に使えて、最新の情報はいくらでも手に入るはず。
教育にも恵まれているので、世界のことも小学校で習います。
それなのに、この本に書かれているクイズにはほとんど正解できません。
 
 
それはなぜか?
 まずひとつ、私たちは「知識」はあるけれど、その知識は数十年前からアップデートされていないということ。
 
そして、もうひとつは『思い込み』
『思い込み』を無くすためには、私たちがどんなことを、どんな風に思い込みしやすいのか知っておく必要があります。
そして、偏った考えにならないよう、物事を正しく理解するためにはどうしたらいいのかがこの本には詳しく書かれていました。
 
特に重要だと思ったことをご紹介します。
 
 
 
 
 

1.世界は分断されているという思い込み

 世界で起きている物事を語るとき、「先進国」と「途上国」に分けていませんか?
私も当たり前のように使っているし、メディアでも使われている言葉です。
 
世界を2つに分けるかわりに、所得レベルに応じて4つのグループに分けてみると、ある事実が分かります。
 
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所得レベル1に暮らす人:10億人
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このレベルに暮らす人たちの移動手段は徒歩、そして裸足。
水は歩いて何時間もかけ泥水を汲みにいかなければ手に入らないため、子供も労働しなければならず、学校に通えない。
1日の稼ぎは1ドル
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所得レベル2に暮らす人:30億人
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1日の稼ぎは4ドル。
自転車で水を汲みに行くことができるので、子供たちを学校に行かせることができる。
停電はあるけど電気も使える生活。
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 所得レベル3:20億人
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1日の稼ぎは16ドル
蛇口をひねれば水が出るし、バイクも買えるので隣町に勤めに行くことができる。
電気の供給も安定しているから、子供たちは暗くなってからも宿題ができる。
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所得レベル4:10億人
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このレベルでの1日の稼ぎは32ドル。車も持てるし旅行のときは飛行機に乗る。蛇口からはお湯も出る。
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このグループ分けから分かるように、現在世界の大部分はレベル2と3に暮らしています。つまり、世界の大部分の人は中間所得層に属しているのです。
そして、所得レベル1の人口は段々と所得レベル2に移行していきます。
世界は2つに分断されているという事実はないのです。
 
 
 
 

2.悪いニュースのほうが広まりやすい

 今まさに、新型コロナウイルス関連のニュースばかり取り上げられている世の中。
ニュースの冒頭では必ず今日のコロナの感染者数、死者数が発表されるようになりました。
だけどその裏では、死者数の何十倍もの人が軽傷であり、もしかしたら80代の人でも重症病棟から回復した人だっているかもしれない。でもそんなことは報道されません。良いニュースはそもそもニュースにならないのです。
 
コロナを軽視しているわけではなく、ひとつの例として取り上げましたが、悪いニュースばかり見ていると、世界について、実際よりも悪いイメージを抱くようになるということは理解しておくべきだと思います。
 その上で、そのニュースは自分や世界にとってどのぐらいリスクがあるものなのか、正しく判断する力をつけておくことが大切なのではないでしょうか。
 
 
 
 

 3.数字を比較しよう

 ある一つのデータだけを、とても重要かのように見せられることがよくあります。
今現在私たちがニュースで見せられているコロナに関する情報も同じですよね。
コロナの感染者数と死者数だけ見ても、正しく恐れることはできません。
 
・この数字はどの数字と比べるべきか
・1年前や10年前と比べてどうか
・似たような国や地域のものと比べたらどうなるか
・どの数字で割るべきか
・合計するとどうなるのか
・ひとりあたりだとどうなるか
 
ひとつしかない数字をニュースで見かけたときは、必ず上記のことを問いかけるようにすること。
そして、できるだけ量ではなく割合を計算すること。そのあとで、数字が重要かどうか判断すればいいのです。
 
もうひとつ、数字を見る時に大切なのは80・20ルール。
多くの数字を比べたり、どの数字が重要かを知るのに使えるルールです。
そのテクニックとは、最も大きな数字を見つけること。
つまり、『全体の8割を占める項目はどれか』を見つけるのです。
 
小さい項目を見つける前に、「8割はどこにあるのか」「なぜこの項目はこんなに大きいのか」「ということは、何が考えられるのだろう?」と問いかけてみましょう。家計簿をつける時にも使えそうなルールなので、これから私も実践してみたいと思います。
 
 

4.犯人ではなく、原因を探そう

つい犯人を探しがち。だけど誰かを責めるとほかの原因に目が向かなくなり、将来同じ間違いを防げなくなります。よく言いますよね、『人を責めるな、仕組みを責めろ』です。
誰かに責任を求める癖を断ち切り、その状況を生み出した、絡み合った複雑なシステムを理解することに力を注ぎましょう。
 
そしてこれは逆もしかりで、もし自分がプロジェクトの責任者で、そのプロジェクトがうまくいったとしても、自分の成果だとおごるべからず、ということです。
自分がリーダーでなくても、プロジェクトは成功したかもしれません。物事は複雑な要因が絡み合ってその結果になるものだということを肝に銘じて、謙虚に生きていきたいですね。
 
 
 
 

まとめ

 
FACTFULLNESを読み終わって、『知らないことを知る』ことがいかに大切かを再認識することができました。
私が目指す社労士業においても、その仕事をしている限り知識をずっとアップデートし続けなければなりません。
「知らない」と言うのが恥ずかしい場面もあるでしょう。「知らない」とは言いにくい年齢にもなってくるでしょう。それでも、知らないことは堂々と「知らない」と言い続けよう。
 
「知らない」から、「知る」ことができる。
謙虚に、好奇心を持って、死ぬまでずっと。
 
 
 
 
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。