7200円!!「就業規則の法律実務」を買ってみた
現在収入なしの専業主婦
清水の舞台から飛び降りる覚悟でこちらの書籍を購入しました。
就業規則作成は社労士が任せてもらえる大きな仕事のひとつ。
当然、私は作成に携わったことはありません。
開業して運よくご依頼いただいたとしても
胸を張って「できます!」とハッタリかます勇気もない・・・
今のうちに、なんとかしなくては!!!
ということで、就業規則の勉強をはじめたのがきっかけ。
まずは作ってみよう!!!と思いまして
会社を経営している身内から、数年前に作って今は生きていない就業規則のデータをコピーさせてもらい、それをいじくることにしました。
(もちろん、許可取ってます)
そこで、テキストとして書籍を一冊購入することにしたのですが
まぁ、やっぱり安価な本に手を出したいのが正直な気持ち・・・
↑こちらも有名な社労士の先生がおすすめされていました!
「就業規則の法律実務」はご活躍されている社労士の先生なら、みなさん必ず持っている印象。
高いけど・・・こんな高価な本買ったことないけど・・・
お客様にとっては大切な大切な就業規則。
その拠り所となる書籍に7000円の価値がないはずがない!!
むしろ今清水の舞台から飛び降りなくてどうする!!
開業したら絶対買うんだし、えい!やぁーーーーーーー!!!!!
ぽちっ
(サヨナラ税込み7920円・・・)
「就業規則の法律実務」を手にした感想
重い。でかい。
なんせ1050ページ超え!
片手では絶対に読めません。
これは辞書です。(実際辞書的な使い方をすると思われる)
就業規則を作る責任の重さも感じます。ズーン
「就業規則の法律実務」は想像以上に「お値段以上」だった!
就業規則作成の辞書として使える
「就業規則条項別解説」として、各規則の文例から解説も載っていて、
まさに就業規則の辞書!
就業規則の絶対的記載事項だけではなく、ハラスメント防止規定や個人情報取扱規定、在宅勤務規程など、付属規程例とその解説もあり、就業規則作成にあたっては、ほぼこの一冊で事足りるかと思います。
就業規則の本来的意義や法的な根拠を深く学べる
「条項別解説」の前に「就業規則総論」なるものがありまして
これがとても勉強になりました。
「就業規則の本来的意義」では、戦前から就業規則がどのような役割を担い、どのような社会的背景があり現在に至るのか、その歴史を学ぶことができます。
少々細かいことではありますが、専門家としては知っておくべきだと思います。
就業規則を作成する際に、この「就業規則総論」は、「なぜこの規程がいるのか(またはいらないのか)」を考える拠り所となるはず。
書籍を読んで得た新しい気づき
規則ひとつひとつの言葉の意味・大切さを実感
条項別解説には、その根拠となる法律はもちろん、代表的な判例も多く挙げられています。
「なぜこの表現が必要なのか」や、「あえてこの表現は入れていません、なぜなら~」の解説が非常に重要で、お客様を持った時、その企業様に合った規程を作る上で何を・どのように考えていけばいいのか、その仕組みを知れたような気がします。
合わせて、判例を学ぶ大切さも実感しました。
テンプレートのコピペが危険なワケ
ネットで「就業規則 ひな形」と検索すると、厚労省のHPをはじめ、便利なテンプレートはたくさん出てきます。
それをそのままコピペすれば法律違反になることはないでしょう。
ではなぜ高いお金を払ってまで社労士に依頼するのか。お恥ずかしながら、以前の私は明確な答えを出せませんでした。
でもこの書籍をひと通り読んで、少しその答えが見えました。
就業規則はいわば、会社とそこで働く従業員との「約束事」です。
裁判に発展してしまった際にも、あらかじめ定められた「約束事」がどうであったかで判決が左右されます。
ネットで出回っている就業規則は、労働者に有利な内容になっているものが多く、法律の基準を上回る文言となっているものもあります。
特に中小零細企業においては、会社として守ることができる・会社の実態を十分に反映した就業規則であるべきなのです。
そのためには
・会社の実態を正しく把握する
・会社の目指す姿を共有する
・その上で、法律知識を正しく活用し、就業規則に落とし込む
必要があると考えます。
どうですか?
これって社労士じゃないとできないんじゃない??ワクワク♪
私も、「法律がー!」という視点だけでなく
お客様の未来を想像し、従業員にどんな風に働いてもらいたいか
社長といっしょに考える、一緒に悩む社労士になりたい。
そんな風に思いました。