パートでは保育園に入れない!?専業主婦だからこそ開業に舵を切れたワケ
専業主婦世帯よりも、共働き世帯の方が多い現在。
周りも保育園に通う子が多く、専業主婦の私は肩身が狭い・・・。
しかし、様々な事情により『一旦退職する』という選択をした女性も多いはず。
ところがこの『一旦』が、簡単なものではないことを身をもって体感しました。
今回は私が保活を通して知った、専業主婦が社会復帰する厳しさ、そしてそんな専業主婦だからこそ、開業に舵を切れたワケをお伝えしていきます。
保育園の壁、待てど暮らせど待機児童
私が保活を始めたのは、娘が1歳になった年の10月。
しかし私に与えられた保育認定の条件は『就職活動中』であることのみ。
これは選考指数が一番低いことを意味します。
私の住む市の待機児童数は国内トップクラス。
求職中ではもちろん、時短パート勤務でも保育園に入れるのは至難の業です。
そんな保育園激戦区のため、当たり前ですが待機児童。2019年4月から、認定を取り下げた2020年12月までずーっと待機児童。保育園入所の切符が回ってくることはありませんでした。
保育園から幼稚園にシフトチェンジ
保育園の 認定を取り下げた理由は、幼稚園のプレに受かったからです。
私の住む市では公立幼稚園がメインですが、3年保育の年少さん枠はなんと抽選!
ということは、今時珍しく年中さんからしか幼稚園に入れない可能性もあるのです。
そこで、とにかく娘の行く場所を少しでも早く確定したかった私は、私立の幼稚園でプレ保育のある園を探し、入園が決まりました。(こちらも倍率すごかった・・・)
そうして保育園の認定を取り下げた矢先、地元の社労士事務所でパート求人を見つけたのです。(タイミング悪っ!)
パートでは保育園に入れない
求人内容は未経験可の社労士補助。勤務時間も希望に応じて相談、と記載あり!これしかない!絶対受かるぞ!
その時の私の労働条件は
・プレ保育は週2日。1日2時間のため、プレがある日は就業できない
・プレがない週3日を認可外保育園に預けて働きたい
・来年は幼稚園に入れるので、働く時間を確保できる
このような、非常に流動的なものでした。
なんとか面接にこぎ着けたので、面接前に『保育園に入れる見込み』だけでも付けたく、大急ぎで認可外保育園片っ端から問い合わせました。
その結果がこちらです。
・認可外保育園A(一時保育なし)
空きあり。保育料月6万前後。
週3日の就業で預けることには難色を示される。(認可保育園落ちた人達から多くの問い合わせあり、育休中や勤務時間が長い人が優先となるため)
・認可外保育園B(一時保育あり)
空きは残り2枠(早い者勝ちなので確約できない)
保育料月3万円台。週3日であれば一時保育の方が安い。
一時保育の空きはその時点では未定(調整中)
・認可保育園の一時保育
一か月単位での予約はできるが、来年度の枠は未定(調整中)
・市が運営する一時保育のみの託児施設
予約日の一週間前からしか申し込みできず、一回の予約で申し込めるのは2日まで。定員があるので日によっては予約が取れない可能性あり。
自宅最寄り駅から電車で2駅先まで行かなければならない。
絶望です。
認可外保育園であればどこか入れるだろうと思っていましたが、そもそも近隣に空きのある認可外保育園は2か所しかありませんでした。
そして週3日勤務では一時保育利用での受け入れ・・・一時保育って都度予約が必要なので、予約が取れないことも十分にあるわけです。
そうすると、仮に勤務できたとしても『来週予約取れなかったので休みます』みたいなこともでてくるわけですよね・・・いや、厳しい。どう考えても厳しい。
しかも問い合わせたのが2月上旬で、4月以降の受け入れ枠は調整中ばかりでした。
結局子供のあずけ先の目途も立たぬまま、面接に挑むことに。
面接では当然、可能な勤務時間を聞かれます。
結局私は『確約はできないけど一時保育利用で頑張ります!』と、意気込みをお伝えすることしかできませんでした。
結果は不採用。
どのような方が受かったのか、実は今でも気になっています。
Twitterで知った、子育てしながら開業した女性社労士の存在
最低でも、娘が幼稚園に入るまでは、仕事は難しいと思い知らされた私。
しかも幼稚園って最初は午前中で帰ってきたり、夏休みなどの長期休暇問題もあり、これ、いつになったら社会復帰できるの?
雇われるの無理じゃないか?
そんなことを考えながら、なんとなくTwitterを徘徊。
すると、いるではないですか!
私と同年代でお子さん2人抱えながら開業した人達!!
すぐに感化されて『社労士目指す』アカウントを作り、もやもやしていることをつぶやいてみたところ、開業したばかりの女性社労士さんから励ましのDMが!
『未経験でも開業できるのか』、『小さな子供がいても開業できるのか』という私の不安を吐露したつぶやきにも、ご丁寧に応えてくれた心優しい先輩社労士さんがいらっしゃいました。
小さな子供がいるからこそ、開業
Twitterを通して得た、私なりの子供が小さいからこそ開業するメリットがこちら。
・いつでも、どこでも仕事ができる
仕業って、基本的にはPCとネットワーク環境さえあればできる仕事です。
子供が小さいうちは勤務地や就業時間に制約があり、その上で新たな勤務先を探すのはハードルが高い。
開業してしまえば、ある程度コントロールできるのです。(もちろんクライアントにご迷惑をお掛けしない工夫は必要)
自宅で仕事ができれば通勤時間もカットできる。家事と育児の隙間時間や、子供が寝た夜に仕事をすることだってできます。
これは、勤務ではできない一番のメリットではないでしょうか。
・開業してもすぐにお客様はつかないので時間のゆとりを活用できる
開業していきなり目まぐるしい仕事量!!なんてこと、よっぽどの経験とコネクションがない限りありえませんよね。
多分、最初はすごく暇です(笑)
暇では困るのですが、働ける時間が短いうちは、細くゆるく初めて、だけど努力は怠らず、3年程かけて事業を軌道に乗せていくプランを立てることができます。
・生活を支える必要がないからこそ、チャレンジできる
ある女性社労士の先生のお言葉が印象的でした。
『3年チャレンジして失敗したら、子育てしてたことにしよう』
この考え、人によっては甘えだと捉えられがちですが、私は救われました。
あぁ、それでいいんだ。チャレンジしていいんだ、と。
しかもこれ、今ではスタッフを雇うほどご活躍されている社労士先生のお言葉です。
もちろん、お客様の前でそんな気持ちは微塵も出さず、限られた時間の中で真摯に対応することが前提です。
だけど、『専業主婦だから何もできない』ではなく、『専業主婦だからこそチャレンジできる』と考え方を変えることができました。
とはいえ、前回の記事に書いた通り、事務指定講習の料金、社労士会への登録料、年会費・・・まぁまぁお金はかかります。
軽い気持ちではできませんが、背中を押してくれた夫に還元できるように頑張りたいなぁと思っています。