起業・独立前にやるべき棚卸し#2起業を意識したら、最初にすべき3つの確認作業
こんにちは。
前回に続き、起業・独立前にやるべき棚卸しです。
前回、自分の幼少期に好きだったもの・夢中になったことを棚卸ししました。
今日はその内容は少し置いておき、自分がやりたい事業について深堀していきます。
STEP2 起業を意識したら、最初にすべき3つの確認作業
確認するのは以下の3つの項目です。
- 動機の確認(なぜそれをしたいと思うのか)
- 資源の確認(なぜそれができるのか)
- 課題の確認(準備すべきは何か)
ではひとつずつ見ていきましょう。
1.動機の確認
『起業』と『独立』は一見似たような言葉ですが、厳密には異なります。
『起業』は『生業を起こすこと』
そして『独立』は『ひとりで立つ』、『支配を受けない』という意味です。
なぜ起業したいのか、なぜ独立したいのか、動機もそれぞれ分けて考える必要があります。特に、起業動機は事業内容と密接に関係します。
二つの動機にはそれぞれ3つの欲求が関連しています。
起業動機
自己実現欲求(自分らしくありたい)
経済充実欲求(もっと稼ぎたい)
社会貢献欲求(社会の役に立ちたい)
独立動機
自己成長欲求(立派になりたい)
自己裁量欲求(自分だけで意思決定をしたい)
他社評価欲求(お客様から直接評価を受けたい)
ではこの6つの欲求を、自分自身に向き合って当てはめてみましょう。
あなたはどんな欲求をお持ちですか?
すぐに全てが埋まらなくても大丈夫です。じっくりと、時間をかけて考えてみてください。
例えば私の場合だと
自己実現欲求~理想とする自分らしさとは?~
社会と接点を持ち、自分の役割を感じられている状態
愚痴を言いつつも笑顔でいること
自己成長欲求~自分のどんな点を伸ばしたい?~
本を読んだり新しい情報を仕入れるのが好き。変化し続けたい・学び続けたい・世の中の流れを把握したい。
社会貢献欲求~誰のために、何を、どうしたい?~
社会全体の働く環境を良くしたい。短時間でも働きたいママ達を雇用したい。
自己裁量欲求~どうしても自分で決めたい事柄は?~
働く時間と場所
経済充足欲求~収入や資産、今と比べてどうしたい?~
まずは自分がしたことに対して対価が欲しい。
将来的には子供を一人で養えるぐらいの収入がほしい。
他社評価欲求~誰から、どのような評価を受けたい?~
お客様から、頼りになるねと言われたい。誰かの助けになりたい。
このように、ひとつひとつの欲求を書き出していくと、なぜそれがしたいのかという動機がはっきりしてきます。動機は『夢』にも繋がります。
事業を継続させていく上で、動機はその土台となるのです。
2.資源の確認
夢だけあっても、事業は起こせません。
『なぜ、それができるのか』資源の棚卸しをしていきましょう。
1.自分自身が持っているものをすべて洗い出そう
項目ごとに、過去の経験や大切にしているものを洗い出しましょう。
ポイントは、過小評価せずにたくさん書くこと。
たいそれた経験を書く必要はありません。
小さなことでも、思い出して書き出してみましょう。
忘れているものもあるかもしれないので、ご家族に聞いてみるのもいいかもしれません。
・勤務や学校などで得た知識や経験
・家事や育児などで得た知識や経験
・地域とのかかわりなどで得た知識や経験
・取得している資格や免許
・子どものころ、得意だったり夢中になったりしたこと
・現在の趣味や仕事以外の活動
・今はやめたが、かつてやっていた趣味や活動
・何となくだけど、たくさん持っているもの
・あなたや夫が所有する資産や大事なもの
・資産ではないが、あなたが所有する大事なもの
2.役立ちそうな周辺人物とその特徴を洗い出そう
次に、下の項目ごとに思い浮かぶ『人』を書き出しましょう。
例えば、『海外在住経験のある○○さん』『○○をよく知っている○○さん』『ネットワークの広い○○さん』など、こちらも思いつく限り書き出してみてください。
・勤務先の同僚や上司、部下
・顧客や仕入れ先など、社外の関係者
・以前同僚だったり先輩だったりした人
・競合他社や同業者の知り合い
・利害関係のない異業種の知り合い
・家族や親戚
・出身地の友人や知人
・趣味などの仲間
・ご近所や地域の仲間
・その他、生協やPTA、同窓会などの仲間や知り合い
3.課題の確認
資源の確認ができたら、資源と資源を組合わせて、他者が真似できないアイデアを発想してみましょう。
そして、組み合わせた資源でできる事業プランを立ててみましょう。
すると、課題が見えてきます。
実際に起業された方の例をあげます。
Aさんには、以下のような資源がありました。
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・空手歴2年
・浅草で英会話ガイドの経験
・ビーズ収集の趣味
・米国在住の妹
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浅草で外国人にビーズを売ったのかな?
普通だったらそう考えます。
しかしAさんは、【米国在住の妹】という資源を活かし、他者に真似ができないアイデアを生み出しました。それが以下の内容です。
・空手の道着にビーズで和柄の刺繍をする
・その道着を浅草での英会話ガイド中に外国人に売る
・米国にいる妹にあらかじめまとまった商品を送っておき、商品を購入した人には妹から発送する(送料をおさえることができる)
海外への送料が高いといった課題を、海外に住む妹さんとタッグを組むことで、課題を解決し、価格も安くおさえることができました。
これにより、多くの商品を売ることができたそうです。
このように、資源と資源をどう組み合わせるか。
自分だけではなく、協力してもらえる人を探すことで、他には真似できない仕組みづくりが作れるのではないでしょうか。
一度資源を組合わせたら、課題は何かを考えてみてください。
そこから、課題を解決できる新たな組み合わせはないか、見つけてみましょう。
私もまだまだ課題だらけ。
自分自身が持っている資源も増やしたいので、新たな資格にも挑戦する予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。