社労士試験に受かったら・・・登録する?しない?
社労士試験に合格したものの、その後資格をどう活かすか、迷われる方も多いと思います。私もこれで社労士として働くことができるのか疑問に思い(それ程何も知りませんでした)
調べたところ・・・試験合格だけでは社労士を名乗れないことが判明。(無知すぎる!)
今回は私のように初歩的な疑問をお持ちの方へ、社労士合格後の流れとかかる費用についてお伝えします。
全国社会保険労務士連合会へ登録
この連合会へ登録することで、『社労士』と名乗ることができ、仕事を受けることができます。でも登録って簡単にできるの?
未経験者は事務指定講習の受講が必要
事務指定講習とは、上記の社労士連合会が主催する、厚生労働大臣認定講習です。
社労士の登録要件には「2年以上の実務経験」があります。
この実務経験がない人は、講習を修了することで社労士の登録を受けることができます。
ですがこの講習、片手間でぱぱっと受講できるようなものではありません。
私がすぐに講習を受けなかった理由はそこにありました。
・講習内容は通信指導(4か月)+面接指導(4日間)
・受講費用は77,000円(税込)
通信指導とは、自己学習した後課題を提出(郵送)→添削が返ってくるという通信教育方式で行われるもの。提出には期限があります。
面接指導とは、科目ごとに先生の講義を聞く授業形式のものです。
『面接』という言葉があるので、私はてっきり面接されるものだと思っていました。
この面接指導、昨年からは新型コロナウイルス対策としてe-ラーニングでの受講も認められていますが、私が試験合格した2017年当時は、会場での受講しか認められていませんでした。
厄介なのは、
・連続する4日間であること
・一切の遅刻、欠席は許されないこと
という条件があるようです。サラリーマンとして勤務されている方は、お仕事の調整が必要ですね・・・。
登録料の壁
さあ、晴れて講習も修了したとします。
いざ登録!となると、登録料まぁまぁするんです。
・登録免許税 :30,000円
・手数料: 30,000円
・社労士会への入会金、年会費(県会により異なる)
入会金・年会費ですが、参考までに東京都社労士会の場合
<開業会員>
入会金:50,000円 年会費:96,000円
<勤務等会員>
入会金:30,000円 年会費:42,000円
私が属するであろう兵庫県社労士会の場合
<開業会員>
入会金:130,000円 年会費:84,000円
<勤務等会員>
入会金:60,000円 年会費:58,000円
え・・・兵庫県の入会金高くない・・・??
ついでに調べてみましたが
大阪府社労士会の入会金(開業)が15万円、京都府が10万円+特別会費が3万円、神奈川県が7万円、愛知県で10万円・・・
兵庫県が高いというより、東京都の会費がずば抜けて安そうですね。
いずれにしても、登録時には20万円前後、登録し続ける限り毎年10万円近く会費を払わなければなりません。
社労士として食べていく覚悟がないと、なかなか一歩を踏み出しづらい金額です。
社労士会に登録するメリット
しかし、高い会費を払ってでも登録するメリットはあります。
- 毎月、会報が届く
- 研修会に参加できる
- 社労士の先生との人脈が作れる
- 社労士会HPの会員専用ページにアクセスできる
ざっくりこんなところでしょうか。
『情報』と『人脈』を手に入れる。これに尽きると思います。
法改正などの新しい情報を早くキャッチし、それを仕事にどう活かすか考えることは、社労士の仕事をしていく上でとても大切なこと。
社労士会に登録していれば、そのような情報が集まり、更に研修会もあるのでスキルを高めていくことができます。
その研修会で他の社労士の先生との人脈を作り、困ったときの相談役になっていただけることもあるとか。
このように、登録しそれを維持していくにはなかなか高い登録料。
しかし社労士として食べていく覚悟があれば、有益な情報を得られる、そして強い味方にもなる社労士会。
私はいつか、『研修会』とやらに参加するのが楽しみで、うずうずしております。(早くコロナ収まれー!)